プロフィール

伊藤 ふさ美 (いとう ふさみ) 旧姓 田中

東京生まれ。染色作家。一般社団法人 異文化伝統工芸交流協会(CCAA) 代表理事。
女子美術大学卒業後、ジョクジャカルタ芸術大学に留学。スラカルタの工房にて伝統バティックを習得。
現在はバティックの歴史や技術に関する調査研究、制作に従事する。

経歴

1971年

女子美術大学卒業

1974-76年

ジョクジャカルタ芸術大学に留学

1975-76年

ソロのバティック工房にて伝統バティックの技術を習得

1976-77年

岡山県 倉敷民芸館付属研究所を修了

1979年

東京 銀座 ギャラリーさんようにて第1回個展

1981年

東京 サントリー美術館「ろう染めの源流と現代展」に出品

1982年

東京 銀座 ギャラリーさんようにて第2回個展

1977-85年

この時期、毎年2~8ヵ月、バティック制作のためにインドネシアへ

1985-91年

ボランティア団体「花無心」に共感し毎年2回の展示会協力

1993-95年

トヨタ財団のインドネシア・日本研究チームの一員としてインドネシアの伝統バティックの技法、歴史を調査、研究

1996-97年

「経済発展化の文化創造―東南アジア地域工芸産業の現代的発展の創造的研究」の研究協力
(研究代表者 関本照夫:東京大学教授)

1999年

小学館より「ジャワ更紗-今に生きる伝統-」を出版 小笠原小枝氏と共著

2002年

東京 千疋屋ギャラリーにて個展「ジャワ更紗展」

2005年

東京 千疋屋ギャラリーにて個展「ジャワ更紗展」

2006年

東京 田園調布にて展示会

国立民族学博物館 更紗今昔物語 出品

2010年

東京 北青山 GalleryConcept21にて個展「ジャワ更紗展」

横浜タカシマヤ「美しきアジアのしごと 染織と工芸展」に出展

2011年

東京 千疋屋ギャラリーにて個展「ジャワ更紗展」

2013年

東京 北青山 GalleryConcept21にて個展「ジャワ更紗展」

2014年

一般社団法人 異文化伝統工芸交流協会(Cross Cultural Artisan Association)を設立

書籍

いまに生きる伝統
 ジャワ更紗
  小学館 ショトル・ミュージアム
伊藤ふさ美・小笠原小枝 共著

日本でも人気の高いインドネシアの染め物ジャワ更紗(バティック)の伝統的な図柄と手法を求め、生産地ジャワ島のバティック工房を訪ねます。更紗のできるまでの工程や模様の名称などジャワ更紗の基礎知識も満載。

 ジャワ更紗(バティック)は古くから実作者、鑑賞者、使用者ともに高い人気があります。4年前の国立民族学博物館における『ジャワ更紗展』では、通常の特別展の5割り増しの入場者数がありました。また91年からトヨタ財団の援助で進められた「日本・インドネシア共同研究―ジャワ更紗―歴史・意匠・技術に関する総合研究」が完了しました。この本は今回の研究成果を反映した一般愛好者向けのガイドブックです。 今ではバティックの本場インドネシアですら、本物のバティックを身に付けている人は少なくなっています。一枚一枚丹念に蝋で模様を描き、時間を掛けて何度も染め上げるバティックは、もはや庶民には手の届かない高価な工芸品になってしまったからです。 著者の一人、伊藤ふさ美さんは伝統的な手法を継承する工房を訪ね、調査研究を行いました。本書は、その際に収集した貴重なバティックをもとに編集しました。 一枚のバティックに込められた模様の意味や、それぞれの製作地の豊かな地域性が感じられることでしょう。

(出版社の紹介文より抜粋)